胃の内視鏡検査
内視鏡を挿入し、食道、胃、十二指腸を調べます。
胃がん・胃潰瘍・食道がん・逆流性食道炎・十二指腸潰瘍などの発見に有効です。
当クリニックでは体への負担の軽い経鼻内視鏡検査を行っています。
胃内視鏡検査の費用
<3割負担の場合> 6,000円~15,000円
<1割負担の場合> 3,000円~5,000円
経鼻内視鏡検査について
約5mmの極細内視鏡を鼻から挿入して検査をします。
経鼻内視鏡のメリット
1. 吐気が少ない
一般的な内視鏡検査検査をのときには、口から入れた内視鏡が舌の奥に触れ「オエッ」という吐き気を催すこと(咽頭反射)があります。
経鼻内視鏡検査では鼻から内視鏡をいれるので、舌の奥に触れることも無く、ほとんど吐気をもよおすことがありません。
2. 体にやさしい
経鼻内視鏡は約5mmの極細内視鏡です。
鼻への挿入もスムーズで検査中の苦痛も少なく、強い麻酔も必要ありません。
30~60分後には飲食が可能です。
3. 検査中に会話ができる
経鼻内視鏡は鼻から通すため、口を塞ぐことがなく検査中でも会話ができます。
質問をしたり医師とコミュニケーションをとることができますので、安心して検査を受けることができます。
経鼻内視鏡のデメリット
1. 鼻からの挿入が困難な場合もある
鼻腔が狭い場合やアレルギー性鼻炎の方などは鼻からの挿入が難しい場合もあります。
また、鼻から出血することもあるので、抗凝固剤を服用されている方は経鼻内視鏡検査を受けることができません。
その場合は、口からのカメラ挿入となります。
2. 鼻の違和感などが起こることがある
鼻に薬をスプレーしたり内視鏡が通ったりするため、検査後に鼻に違和感を感じたり痛みを感じたりすることがありますが、ほとんどは一時的なもので改善します。
検査の準備
検査前日の注意
食事は21時までに軽く済ませてください。
検査当日の注意
検査予定時間の5時間前まで水分(水・お茶)の摂取のみ可能です。
逆流性食道炎
欧米と比べると患者さん数が少ないと言われていましたが、日本でも逆流性食道炎の患者さんは増加傾向にあります。
胸焼けや酸っぱい液や苦い液が胃から上がってくるような症状にお悩みの方はご相談ください。
逆流性食道炎がおこるしくみ
胃の中は胃酸によって強い酸性になっていますが、普段は筋肉(下部食道括約部など)の働きで酸が上がってこないように閉じられています。
この下部食道括約部の締め付ける圧力が下がり、胃酸や胃の内容物が上がってくることで逆流性食道炎が起こります。
逆流性食道炎の主な症状
- 胸やけ
- 酸っぱいまたは苦い物が喉に上がってくる
- ゲップが出る
- 食べ物が胸につかえる
- のどがいがいがする
- 咳が続く
- 嘔気
逆流性食道炎の主な原因
- 加齢に伴う姿勢の変化
- 肥満
- 妊娠
- 脂肪の多い物や甘い物の食べ過ぎ
- たばこ・飲酒・前屈みの姿勢・肥満
- ストレスの増加
逆流性食道炎の治療
極めて重症化した場合以外は薬で症状を抑えていくことができます。
また再発防止には生活習慣の見直しも必要になります。
逆流性食道炎は再発しやすい病気ですので、症状が出なくなっても生活習慣に気をつけ、医師の指示通りにお薬を飲み続けるようにしてください。